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第125回定例会

第125回

楊さちこ氏(南京中医薬大学・中医美容学教授・中医学博士)

開催日

1月19日(火) 19:00 ~ 21:30

開催場所

香港和僑会オフィス

参加者数

33名

「中医学のある生活 男女兼用 今日からできる温め術 一緒に実践編」

今回は南京中医薬大学・中医美容学教授の楊さちこ先生をお迎えし、「~中医学のある生活~ 男女兼用今日から出来る“温め術” (一緒に実践編)」と題して、今日から始めることができる実践的なメソッドを豊富に交えながらご講演いただきました。

はじめに

中医学と西洋医学の違いを知っていますか?

西洋医学というのは、対処療法(病気になってしまった後に治療するもの)

中医学というのは、病気にならないようにするためのもの(未病の考えに基づいたもの)

皆さんはお若いですか? ・・・人は老化したくないもの

中国最古の医学書『黄帝内経』には、「女性は7の倍数」「男性は8の倍数」の年齢の時に節目を迎え、体に変化が訪れるという記述があります。

男性は40歳、女性は35歳が一番ピークを迎え 女性の場合、49歳以後は黄帝内経に載っていません。

一方現代では、人間は120歳まで生きられるといわれています。

健康寿命(自分の目で見て、自分の足で歩く)120歳まで元気でいるにはどうすればいいのでしょうか?

ここからが本日のテーマとなりますが、

「皆さん、最近老化を感じませんか?」

「体温はいかがですか?」

希望健康体温は37度 最低36.5度が望ましいといわれていますが最近は低体温の方も増えています。36度台の人は食べても太らないのに、低体温だと水飲んでも太ってしまうことも。

それは、体が巡っているか、巡っていないか。に関わっています。

巡りを妨げるもの=老化の原因

体が「冷える」と「固まる」 体の「水不足」でも「固まる」

これらが巡りを妨げるもの。

逆に言えば、「暖かく」「みずみずしく」いればアンチエイジング(抗老化)に。

■メソッド:「みずみずしく」いるためのアンチエイジングな水分補給の仕方

水を飲むタイミング乾く前に飲む

のどが渇くということは、体の中の水分が減っていてのどが渇く。

のどが渇くまで我慢せず、補充していれば体の水分が逃げない。

冷えはどこから来るの?

冷えにより、血の巡りが悪くなり、水の巡りが悪くなり、気の巡りが悪くなり、それらが原因で更年期障害を引き起こすことにも。

自分チェックポイント:「おなかが冷たい?」「手が冷たい?」「足が冷たい?」

当てはまる方はなぜ冷たいのかを考えてみましょう。

☑冷たいものが好きではありませんか?

乾杯アワー、お風呂上りのビールが一番NG(体が温まってやわらかいときに中から冷たいものを取らない)

☑服装は大丈夫ですか?

30過ぎたら肩出すな、40過ぎたらひじ出すな、50過ぎたら手首まで。

関節を冷やしてはならない。骨から冷えるのはダメ 

☑裸足(生足)ではありませんか?

生足の方は、要注意。 はやく(頭髪が)薄くなったり、しわが増えたりします。

■メソッド:巡りをよくするためのアンチエイジングな足マッサージの仕方

自分の手は自分の骨格サイズに最適なサイズです。自分の手を使って簡単にできるマッサージ方法です。

くるぶしの下は内臓の反射区。人差し指を曲げた状態でくるぶしのあたりをマッサージ。痛いときは息を吐く。(息を止めると巡りが止まります)

■メソッド:巡りをよくするためのアンチエイジングな座り方

椅子の前部分に太ももとおしりの付け根が位置するようにし、背筋を伸ばして座るようにすると気が巡るようになり、ヒップアップ効果も。

■メソッド:巡りをよくするためのアンチエイジングな腰マッサージ

腰に手を当て、親指で腰をマッサージ。マッサージ回数は9の倍数が理想的。

寝る前にマッサージすることで腰痛がなくなり、朝快適に起き上がれるようになり、おしっこの切れもよくなる。朝起きて再び同じマッサージをすればより効果的。

■メソッド:タオルを使った温め術

ポイントは暑いタオルをうなじに当てること。うなじが冷えると5歳老ける!

体を内と外から温め、自分で温める自家発電体質に

■メソッド:足浴、手浴で温め術

準備するもの:深めのバケツまたはゴミ箱、バスタオル2枚、粗塩 ふたつかみ、擦ったしょうが(もしあれば)、あまった日本酒(もしあれば)

場所:ベッドやソファ

お湯の温度:何とか我慢できる程度の熱さ

時間:これから寝たい方は、15分以下。これから頑張りたい方は、30分。

バスタオル1枚は頭からかぶり足をつける。足をお湯から出した瞬間にもう1枚のバスタオルで素早くくるむ。

時間がない方は、熱いお湯をシンクにためて手浴を。

それでも時間がなければ お湯で手洗いするだけでも温め効果があります。

排毒をしよう!

体にいいものだけを食べて生きるのは難しいもの、まずは体の毒を外に出しましょう!

●便秘解消:便秘になると内臓への圧迫、ニキビ肌に、むくみやすくなり肩こり、腰痛の原因にも。

便秘解消だけでなく、靴下を履いて寝るのもNG。寝ている間に足の裏から毒が出ている。

ローカロリー(数字)にとらわれるのではなく栄養をきちんととってきちんと消費きちんと排出する生活を送りましょう。

飲食で元気のコツ

●暑いときに冷たい氷ではなく熱いお茶を飲む

●見た目においしそうな5色(緑、赤、黄、白、黒)をそろえる (白は体を冷やす 黒は体を温める)

●体の不調を感じたら食べ物を変えること(次に薬)

●食材の見分け方

その他の「温め術」実践メソッド

●お風呂上りに水をかけてあがると足が温かくなり巡りやすくなる

温かくなる → 巡る → 良いサイクルが生れる

●冷たいものを飲むときには、しょうがやはちみつを一緒にとりましょう。

●寝る前のおなかマッサージ

時計回り9の倍数 おなかマッサージしてお通じバッチリ

●起きたらすぐに 三首ぶらぶら

首、手首、足首の三首回すことで頭の回転もUP

●体に思いっきり力を入れてから力を抜くだけでも巡り効果

●口角を上げるだけでも しわ対策効果

口角を上げて目を上に上げると人相UPにも

●鉢巻を巻くようにつまんでいく、ブラッシングするなどで頭の頭皮を柔らかく元気に

頭の皮が柔らかいと顔がしわにならない

●朝パンツをはくときは、右から足を入れる人は左から入れて バランス感覚UP

これらは、皆さんに元気でバリバリ働いてもらうために今すぐに出来ることばかり。

1つでいいのでやってみてください。

できたらそれを続けてみてください。

続けると自信になるはずです。

荻野会長のワンポイント講座

今から40年前に香港のレストランであるものを注文することで有名になりました。それは冷えていないビール。

あまりおいしくはないため、どんどんビールを飲む本数が減っていき、今では小グラスを年に2~3回くらい。もしくは、赤ワインや焼酎。しかも焼酎ならお湯割りを飲んでいます。もう何十年も冷たいものを取らないようにしています。

温泉に行けば、8回もお風呂に入っているし、休みの日なら3回、平日でも朝晩2回お風呂に入ります。

冬には羽毛布団をすっぽりかぶっているし、どこか調子が悪いと思えばどこかが布団の外に出ていたりするもの。

朝はコップ半分のお湯を飲むなどを続け、おかげで病気もほとんどすることなくもうすぐ75歳。人間の体というのは気をつければ長持ちするものです。

本日のワンポイントレッスンは、これまでの(起業相談の)中で気づいたことについて。

「自分のやりたいこととできることに随分差がある。」ということ。

スポーツの世界ならば、できることとできないことは明確。ところが麻雀の場合は、勝てない相手に猛進する人がいる。

出来ることをやるべきなのに、なぜ自分の能力を超えたことをしようとするのか。若いうちならば可能性があるが30を超えたら能力の限界を知るべきである。実はこれは非常に大事なことで、自分の能力をわきまえて、その範囲で仕事を組み立てていくべきなのです。

(文責:香港和僑会、執筆:香港和僑会会員 川崎睦美さん)

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