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第95回定例会

第95回

共同通信グループ 株式会社エヌ・エヌ・エー 代表取締役社長 佐井 郁文氏

1953年7月11日 本籍地:神奈川横浜(東京生まれ)

    ※在日台湾人二世として東京で生まれる。

1969年 東京中華中学校卒業(Tokyo Chinese School)

1972年 東京都立豊多摩高等学校卒

1976年 東海大学文学部広報学科広報メディア課程卒

1977年 株式会社ニッポンムービー入社

    ※テレビCM制作に従事

1980年 日本国籍を取得

1982年 株式会社ニフコ入社 外国部勤務

    ※82年?83年に台湾合弁会社設立業務に従事

1986年 台湾合

開催日

7月12日(金) 19:00 ~ 23:00

開催場所

TKP カンファレンスセンター湾仔

参加者数

48名

第95回定例会 「台湾華僑、華人、そして和僑へ…?」

「和僑」と「華僑」の大きな違いは何か?それは祖国に帰れるか帰れないかだ。 佐井氏は在日台湾人二世として東京で生まれ、東京の中華中学校に通い、高校は東京都立豊多摩高等学校を卒業された。 台湾に帰りたくても帰れない状況。でも日本人は自分の祖国・日本を侮辱する。その「愛国心」の無さにショックを受けた。「平和ボケ」していると思った。 一方、中国人は「祖国」と「政府」は別物と考える。祖国を統治しているのが政府であり、政府(統治者)は信用していない。 佐井氏が中国とのビジネスを始めた時、どうすれば中国人に受け入れられるかを考え、「華僑」「台湾人」「日本人」を上手く使い分けた。相手の知りたいことを話してあげることで自分の知りたいことが聞けた。大切なのは主体性を持ち、自分のアイデンティティーをきちんと伝えること。そうすることによって、分かり合え、認めてくれ、中国人と自己人(ツーチーレン)になれた。 しかし、日本人は自分たちのことを言わない。歴史を知らない。外国から見れば日本は明治維新、戦後の復興、経済成長と誇れるものがあるにも関わらず、歴史問題になると、ただ謝るだけ。これではお互いのことを理解することは出来ない。 当時、華僑総会は大使館よりも頼りになる存在だった。そして今、香港で和僑会が出来た。日本国の為にやろうとしている事は素晴らしいことである。しかし最後に伝えたいこと。現地に根ざした生活をしている「華僑」は「華人」と呼ばれている。「会場にいる皆さんは「和僑」から「和人」になる気持ちはあるでしょうか?」と熱く訴えられ、佐井社長の目は涙で滲んでいるように見えた。 続いて第二部は香港和僑会会長の荻野より、ワンポイント講座。 今回は「アベノミクス」について。先日、香港で開催された「アベノミクス(安倍晋三政権の経済政策)」をテーマとする講演会に荻野が出席し、質問したことを紹介。 デフレには底があるが、インフレには天井がない。デフレと言われていた日本は本当に悲惨な状態であったのだろうか。と問題提起をされた。 果たして、力でもってねじ曲げようとしたことは本当に良かったことなのか。と考えさせられる話となりました。

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