第13回 和僑昼の会
第13回
才智商業管理有限公司 大河原恭子氏
第13回 和僑昼の会
開催日
3月14日(金) 12:00 ~ 14:00
開催場所
Japan Business Network(HK) セミナールー
参加者数
10名
第13回和僑昼の会
今回は「今さら聞けない!会計の基礎知識を学ぼう!」と題し、講義形式の昼の会を開催。参加者の中には昨年会社を立ち上げた人、これから独立を考えている人、すでに独立をしているけれど会計のことはあまり分からないなどいろいろな方が興味を持って参加され、今回の昼の会はこれまでとは違い、まるで学校の授業のような雰囲気の中で参加者が講義を真剣に聞き、熱心に質問をしていた。
参加者からの質問も役員報酬の事や節税、毎月の数字の見方など参加者にとっては日常で疑問に思っていることが聞けたので大変よい企画になったのではないだろうか。
講義では大変役に立つことを教えて頂いたがひとつ面白い事を教えて頂いたでここでご紹介。貸借対照表で借方と貸方はどちらが右でどちらが左かを忘れてしまった場合、借方(かりかた)の『り』の方向は左伸びているから左。一方、貸方(かしかた)の『し』の方向は右に伸びているので右という風に考えると覚えやすいとの事です。
尚、下記は講義で使われた資料となりますのでご参考下さい。
講義内容(当日に配布された資料より抜粋)
1. 貸借対照表、損益計算書の仕組みを知ろう
5つの分類---資産、負債、純資産(資本)、収益、費用
基本のポジション
複式簿記---取引を原因と結果で記録する方法。
貸方借方
勘定科目
2. 毎月何を見ればいいの?
・ 売上はいくら?
・ 売上総利益(粗利)で固定費をまかなえている?
・ 売上によって増えたのは現金?売掛金?お金の動きと売上はずれる。
・ 金額の中身を確認しよう。その金額の内訳はなんですか?
・ 金額の変化に気づこう。変化には必ず原因がある。
・ 支払いに不安があったら、簡単な資金繰り表を作ろう。
・ 貸借対照表、損益計算書以外に時々確認した方がいいもの。
・
3. いつまでに月次の貸借対照表、損益計算書を確認すればいいの?
できれば、いつも。無理なら翌月。
資金繰りや節税に対策を立てるためにも!
香港の会計・税務
・ 全ての会社に会計監査が義務付けられている。
・ 帳簿は英語か中国語で作成する。
・ 設立から最初の決算は18ヶ月以内に行う。
一度選んだ決算月は2年目以降も引き継ぐ。
・ 決算期と申告期限(延長申請後)
決算月 申告期限
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4-11月 翌年4/30
12月 翌年8/15
1- 3 月 11/15
・ 税率17.5%(2008年4月から16.5%)
・ キャピタルゲイン非課税
・ 受取配当金は非課税
・ 繰越欠損金は永久に繰越可能
・ 親会社の借入金にかかる支払利息は損金にならない
・ 営業目的で使用された交際費は全額損金となる
・ 減価償却
年次の減価償却建物4%(定額法)、機械10-30%(定率法)
初年度特別償却
産業用建物 20%
機械 60%
製造設備 100%
コンピューター 100%
以上
(記:和僑昼の会事務局)