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第14回 和僑昼の会

第14回

Evergloss Tours Co. Ltd. 伏原健一郎氏

第14回 和僑昼の会

開催日

4月11日(金) 12:00 ~ 14:00

開催場所

Japan Business Network(HK) セミナールーム

参加者数

10名

第14回和僑昼の会

久しぶりの事業計画発表会。しかもテーマが「趣味を楽しむ旅行代理店」。伏原さんが昼の会で事業計画を発表したいと立候補したのは昨年。それから今回の発表まで温めてきた思いを聞いてみたいと集まった参加者は何と24名。会議室では狭いため、急遽セミナールームでの発表となった。やはり昼の会は夜の部とは違い、事業計画を発表する場である。既にベテランの経営者もこれから独立を考えている人も他の人が発表する事業計画を聞いてみたいのである。

実は今回、昼の会メンバーとしては独立したいという伏原さんを応援し、今回の発表で何か独立のきっかけが出来るようにと事前打ち合わせを何度か行った。伏原さんとしては自分の考えを発表し、出来るだけ多くの方から客観的な意見を聞きたいとのことだった。伏原さんの念願が叶い、当日は和僑会の筒井会長、川副副会長をはじめ多くのベテラン経営者が集まり、これ以上無いお膳立ては出来た。

なぜ趣味を楽しむ旅行なのか?実は伏原さんは小学校5年生から社会人3年までユーファニアムという金管楽器を演奏しており、大学はそのユーファニアムを専攻、卒業後は自ら使っていたユーファニアムメーカーに就職をする。大学2年~社会人3年までは私立中学校の吹奏楽部外部指導員となり、指導4年目に東京都吹奏楽部コンクール金賞を受賞、大学3年の時にはユーファニアム・チューバ世界大会学生選抜アンサンブル出場などで活躍された。

学生の頃は音楽漬けの毎日であったが社会人となり、音楽から離れた今、音楽をやりたい。音楽と旅行と結び付けたいという思いが湧いてくる。

旅行は非日常や異文化との触れ合いを楽しむもの。自分の趣味を通して触れ合うことが出来れば、更なる“感動・感激”が生まれるのである。学生時代音楽を通して経験してきた伏原さんはその“感動・感激”を知っているのである。

では、伏原さんが目指すその趣味旅行型代理店とはどのようなイメージであろうか?

旅行者が自国で楽しんでいる趣味(音楽)を、そのまま海外へ持ち込み、そこで体験(発表)することを通して、現地の人達と交流を深める旅行プランを販売する。というものである。つまり簡単に言えば、日本で音楽好きな若者グループが香港に旅行で来て、しかもライブハウスなどで演奏が出来るというものだ。

事業計画として2009年12月に開業を目標とし、まずはひとつの趣味(音楽)から始める。3年後の2012年には音楽以外に趣味を4つ増やし、活動出来る国を香港以外に2つ増やす。そのために趣味を体験できる場所(ライブハウス・発表会・音楽団体)の数を年間2~5箇所ペースで増やしていく。

音楽を趣味とするターゲットとしては次のような人を予想している。

・ 仕事が終わった夜や休日等に市民バンドやグループに参加している人およびその家族や友人。

・ 子供に音楽を習わせている親。

・ プロ、セミプロ、指導者として活動している人。

・ 大学のクラブやサークルに参加している学生。

・ 音大生。

そして需要見込みであるが大人の音楽演奏人口を出し、次に日本の総人口に対して香港訪問者の割合を出し、その中で約3割が見込めると考え年間12,000人と算出した。

熱の入った発表も終わり、お待ちかねの質問タイムとなり、多くの方々から質問を頂いた。

上野さんからは起業してから気づいた事として『和僑会メンバーという事で信用されて和僑会や八日会の人脈を是非利用したほうがよい。』とのアドバイス。鈴木さんからは『音楽だけに限らずスポーツの企画も是非やってみては。』との建設的な意見。楊さんからは『マカオでは芸術に力を入れている。マカオ音楽フェスティバル誰でも参加できるバッチを販売し、そのバッチをつけていると路上でも自由に音楽が演奏出来るのはどうでしょう?』とすごく具体的で斬新なアイデア。

青木さんからは『今の会社で企画することは出来ないか。収支にベースとなる収入を確保したほうがよい。』と青木さんらしい視点。川副さんからは『5~10年後旅行会社としての位置づけ、会社としてのあるべき姿を考えてほしい。』とのアドバイスを頂き、そして今後独立を目指している鏡味さんからは『お客さん向けのパンフレットを作って頂ければもっと理解出来る。』と他にも多くの方々から心温まる建設的なご意見を頂いた。

今回の発表は大変勉強になったという伏原さん。今後も独立に向けて頑張る姿をこれからも和僑昼の会は応援していきます。

以上

(記:和僑昼の会事務局)

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