【12月13日(金)開催】特別講演会「薬物防止講演会 生きるって、素晴らしい」開催報告
今回の特別講演会で講師をして頂いた井上薫先生は、1957年12月1日北海道の紋別に漁師の三男として生まれました。中学生時代から非行に走り、中学3年の時、大きな事件を起こし5年間の保護観察処分をうけました。22歳でヤクザの世界に足を踏み入れ、飲んでは暴行を繰り返しし「五条通りのケンカ屋」として悪名を馳せました。女性に稼がせる生活を続ける中で、金も女も欲しい物は手に入れるが、たった一回の覚醒剤が、悪魔の薬となって止められなくなってしまいました。被害妄想と錯乱の中、生きることが出来なくて三度の自殺未遂をし、10年間のヤクザ生活の中で、気が付けば生き方がわからなくて、死に揚所を探していました。どん底の生活の中で一人のクリスチャン女性から聖書をプレゼントされたことがきっかけで教会に通うようになりました。
1990年に所属している組の親分と教会に行き、ヤクザの世界から足を洗い、洗礼を受けました。1995年に映画「親分はイエス様」(監督:斎藤耕一、主演:渡瀬恒彦)のモデルとなった「ミッションバラバ」に参加し、元ヤクザあがりのクリスチャンと活動を始めました。
1997年に聖書をくれた比呂子さんと結婚、2005年 「スモールストーン」を立ち上げ、伝道宣教師として刑務所、少年院、麻薬患者収容施設、学校を訪問し、薬物の怖さ、自殺防止を呼びかける講演会を夫婦で行っています。
今回も奥様の比呂子さんと一緒に香港へお越しになりましたが、奥様は歯医者の娘さんで裕福な家庭だったこともあり、両親から井上先生との結婚を反対され、結婚式にも参列してもらえなかったそうです。奥様は貧乏生活をしたことがなかったため、結婚してからうつ病になってしまいました。今でも貧乏生活は続いているそうですが、ひたすらイエス様への祈りを捧げることで、生きることの素晴らしさを見つけて、今では奥様のお兄様からも「良い人生だね」と言ってもらえるようになったそうです。最後は井上先生のギター弾き語りで、生きることの素晴らしさを歌にして届けて頂きました。生きることは本当に大変ですが、生きることは本当に素晴らしい、どんなに辛いことがあっても頑張って生きていこうと思わせてくれる講演内容でした。井上先生、本当に素晴らしいお話を有難うございました!